2011年01月

甘葛煎

 本日は、奈良女子大学大学院の文化史総合演習の授業成果報告会として行われました古代の甘味料「甘葛煎」の復元にお呼ばれして奈良女子大学にお伺い致しました。

 甘葛煎は、元来、砂糖や蜂蜜といった甘味料生産の技術を持たなかった日本独自の甘味料で、5世紀から6世紀頃に日本各地に普及し製造されたものといわれています。738年の正倉院文書・天平十年駿河国正税帳には、「味葛煎弐斗納缶弐口、口別一斗」と記載されており、国内で生産されていたことがわかる古代の甘味料です。
 その古代の甘味料を奈良の地で、甘葛研究の第一人者であります小倉野草研究会会長の石橋顕先生のご指導のもと行われました。


Image6163←原料は、アマズラ(つる草の一種)で木から採取します。








Image6172←しっかりと木に巻きついているので木から引き離すのに苦労します。








Image6199←引き離した先端から、甘葛煎の原料のしずくが出てきます。










Image6200←たくさん採取しました。









Image6226←採取したツルに空気を送り込んで、樹液を取り出しこします。この作業は、自転車の空気入れを使って行いましたが、天平の時代は人が直接息を吹き込んで行っており、かなりの重労働です。




 そうして採取した樹液を煮詰めて甘葛煎になるのですが、このお味のなんと素晴らしいこと。その味は清冽にしてさわやか、純粋な甘味を感じたと思ったら、すっと潔く消えていきます。日本の食文化の底力を奈良の地で改めて再確認させて頂きました。
 石橋先生、奈良女子大学の関係者皆様のおかげでとても貴重な体験をさせて頂きました。ありがとうございます。

新年明けましておめでとうございます。

 新年あけましておめでとうございます。
 本年も昨年に引き続きまして、『なら食』研究会をどうぞよろしくお願い致します☆


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