奈良から他府県にいる友人や知人に会いに行く時、やはり奈良のおみやげ物をもって伺ういたいものです。なにがいいかなぁといろいろと選ぶ時間も友人を訪ねに行く楽しみの一つ。その折、奈良らしいおみやげを選ぶと同時に、そのおみやげを何に包んで渡そうかなと考えます。

 できるだけ、選んだ我が子ともいうべき、我が手土産を綺麗にみてもらえたら嬉しいと思っていろいろと考えます。その中で、経験的に風呂敷で包んでもっていった時が喜ばれるような気がします。風呂敷からお土産を出して、贈答の所作に則り、お渡しすると、例え中身が相手にとってあまり欲しい物でない場合でも、とても素敵な顔で受け取ってくれるように思うのです。

 贈り物、お土産もの選びというのはとても難しくて、相手のことを思って選んでも、必ずしも相手の望んでいるものを渡すことができるかわかりません。だけど、風呂敷からの一連の所作があることで、もし、相手にそぐわないかもしれない手土産も、フィルターのような役割を果たして「ろ過」され、相手に優しく渡せる効果があるのかなぁと思うのです。
 人に贈り物を渡すとき、中身そのものもとても大切ですが、トータルとして大事だなぁと思います。

風呂敷






(写真:日本風呂敷協会「様々な風呂敷の包み方」:http://www.japan-furoshiki.jp/culture.html)



※『なら食』研究会会員コラムは、当会員が奈良を中心として、食と様々な事象を紡ぎ発信したものをネット上で発信してゆくコーナーです☆